「糖質さえ抜けば痩せる」と言われがちな糖質制限。論文を並べてみると、短期は確かに強い。でも長期になると景色が変わるんです。いいことも、そうでないことも、両方書きますね。

短期では低糖質が優位

過体重148名・1年間のRCT(Ann Intern Med 2014年)では、低糖質(50g/日以下)群が -5.3kg、低脂質群が -1.8kg と、低糖質が優位でHDL(善玉コレステロール)も増加しました。ケトジェニックまで踏み込んだ研究でも、短期の減量・中性脂肪低下は大きい傾向です。

長期では差が縮む——続けやすさの勝負

ところが、609名・12ヶ月のDIETFITS試験(JAMA 2018年)では低脂質 -5.3kg vs 低糖質 -6.0kgで有意差なし。14種の食事法・121試験・21,942名をまとめたメタ分析(BMJ 2020年)でも、12ヶ月時点ではどの食事法も効果が縮小していました。
つまり「どの方法か」より「続けられるか」。糖質制限が向く人にはハマるけど、ご飯が好きで続かない人には別の道が良いかもしれません。

論文エビデンス(複数研究のまとめ)

研究テーマ分かったこと出典
低糖質 vs 低脂質(1年) 過体重148名。低糖質 -5.3kg vs 低脂質 -1.8kg(p=0.002)。HDL増加 Ann Intern Med 2014
DIETFITS試験(12ヶ月) 609名。低脂質 -5.3kg vs 低糖質 -6.0kg。差なし・遺伝子型との関連なし JAMA 2018
14食事法の比較 121試験・21,942名。6ヶ月は低糖質 -4.63kg。12ヶ月では全法で効果縮小 BMJ 2020

効く条件・効かない条件

向いている人・効きやすい条件

  • 短期間で結果を出したい・血糖や中性脂肪が気になる人
  • 主食を減らしてもストレスが少ない人
  • 外食・間食の糖質が多かった人

向かない・効きにくい条件

  • ご飯・パンが好きで長く続けられない人
  • 極端な制限で便秘・だるさが出る人
  • 持久系の運動量が非常に多い人

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