ダイエットで体重が落ちても、減ったのが筋肉だったら本末転倒——これ、論文を読んでいちばん「気をつけよう」と思ったところでした。高たんぱく+筋トレは、そこを守る数少ない確かな手段です。

なぜ高たんぱくなのか——減るのが脂肪か筋肉かが変わる

カロリーを減らすと、体は脂肪だけでなく筋肉(除脂肪体重)も削ろうとします。ここでたんぱく質をしっかり摂ると、筋肉の分解をある程度抑えられることが分かっています。55歳以上の過体重130名・13週間のRCT(Nutrition Journal 2017年)では、高たんぱく(1.7g/kg/日)+筋トレで除脂肪体重の低下が最も抑えられたと報告されています。

閉経後の女性にこそ効く

年齢とともに筋肉は落ちやすくなるので、ホルモンの変化が大きい世代ほど効いてきます。閉経後女性のRCT(J Nutr Health Aging 2024年)では、高たんぱく(1.6g/kg/日)+筋トレ群で体脂肪の減少・筋力の増加が有意に大きかったと報告されています。(「食べない」より「食べて動く」なんですよね)

論文エビデンス(複数研究のまとめ)

研究テーマ分かったこと出典
高たんぱく+筋トレ(中高年) 55歳以上130名・13週。1.7g/kg/日+筋トレで除脂肪体重の低下を最も抑制 Nutrition Journal 2017
閉経後女性RCT 1.6g/kg/日+筋トレで体脂肪減少・筋力増加が有意に大きい(12週) J Nutr Health Aging 2024

効く条件・効かない条件

向いている人・効きやすい条件

  • 減量中で「筋肉を落としたくない」人
  • 更年期前後で筋肉・基礎代謝の低下が気になる人
  • 筋トレや運動を並行できる人

向かない・効きにくい条件

  • 腎機能に問題がある人(高たんぱくは医師に相談)
  • たんぱく質だけ増やして総カロリーが増える人
  • 運動をまったくしない場合は効果が限定的

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